ボツリヌス療法について
[2023.04.12]
今日は前回お話した、脳卒中後後遺症の「痙縮(けいしゅく)」の治療のひとつであるボツリヌス療法についてお話します。
ボツリヌストキシンという薬を筋肉に注射して、運動神経の指令が筋肉に伝わる部分を邪魔することによって筋肉に勝手に力が入るのを軽減します。
目的とする筋肉に非常に細い針で注射します。効果は3か月程度しか続かないので繰り返し行います。
効きすぎると力が入りにくくなりますので、特に歩いている方の足に注射する場合は転倒に注意が必要です。
以下のような効果が期待できます。
1. 筋肉を緊張をやわらげて、関節の動きをスムーズにする
2. リハビリテーションがしやすくなる
3. 介護の負担を軽減する
効果の持続時間には個人差があります。医師と相談しながら治療計画をたてていきましょう。