高齢者のてんかんについて
こんにちは。吉野脳神経外科クリニック本院である吉野医院に勤務している大嶋です。
今日は「高齢者のてんかん」についてお話します。
てんかんは小児の病気のイメージがあるかもしれませんが、実は高齢で発症することも多くあります。てんかんの発作は必ずしもけいれんを伴うわけではなく、ぼうっとするだけのこともあり、認知症と区別が難しい場合があります。
次のような場合はてんかんの可能性があり、受診をお勧めします。
・動きがとまり一点を見つめて話しかけても応答がない
・口をもぐもぐしたり、手をごそごそ動かしたりする
・知らない間に転倒してけがをしている
・普段はしっかりしているのに急におかしな様子になり、しばらくすると元に戻る
・上記のような症状が繰り返し起こる
診察時にはCTなどの頭部の画像検査、場合によっては脳波検査などを行い、臨床症状と合わせて診断を確定します。必要であれば発作を抑える薬を処方します。