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ふるえ(振戦)が気になるとき

[2024.03.13]

こんにちは。

気温の変化が激しかった冬も終わりに近づき、春の気配を感じる今日この頃です🌸

 

さて、今日は「ふるえ(振戦)」についてです。

振戦は自分の意思に関わらない規則的な手足や頭部、体幹などの動きのことです。

勝手に動くので不快に思ったり心配になったりしますね。

振戦はどういうときに起こるかによって、

①安静時に生じるもの、

②何らかの動作をしたときや姿勢をとったときに生じる振戦があります。

安静時振戦

パーキンソン病の初発症状として見られることが多く、たいていは左右非対称で、手指を膝の上に置いているときなどに見られます。その周期は4~6Hz程度です。パーキンソン病のが進むと歩行は前傾で歩幅は狭くなり、すくみ足などもでたりします。筋肉が硬い、表情が少なくなる、転倒しやすくなるなどのパーキンソン症状が顕在化します。

動作時(手を動かしたとき)、姿勢時(同じ姿勢をとっているとき)振戦

本態性振戦(原因はわかっていない、加齢により増える傾向あり)が代表的です。安静時には目立ちません。主として両側性で、コップで水を飲むときや、書字のとき、人差し指を目標物に持って行ったりするときに見られます。頭部や体幹でみられるときもあります。周期は4~12Hzで、精神的ストレスや緊張などにより強くなります。

振戦を生じる代表的な疾患は上の2つですが、その他甲状腺機能亢進症薬剤性(気管支喘息の薬など)、小脳や脳幹の病気アルコール依存症によるものがあります。

治療は、パーキンソン病の場合は、パーキンソン病の治療薬やリハビリテーション、本態性振戦の場合はある種の血圧の薬や抗てんかん薬、精神安定剤などがあります。本態性振戦の場合は、日常生活に支障がなければ治療の必要はありませんが、その他の振戦ではそれぞれの病気に対しての治療を行います。

なお、緊張した時や、寒い時、重いものを持った後のふるえについては問題ありません。

ふるえ(振戦)が気になるときは脳神経内科や脳神経外科でその種類をはっきりさせることが大切です。

振戦が気になる方はいつでもご相談ください。

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