頭を打撲したらどうしたらいいの?
こんにちは。理事長の吉野です。
皆様、GWはどのように過ごされるのでしょうか🍃
今日は「頭を打撲したときらどうしたらいいの?」をテーマにお話します。
日常生活において、転倒・転落や、事故、スポーツなどで頭部を打撲することがあります。
脳への影響がなく軽いたんこぶのような軽症の場合も多くありますが、頭蓋内に出血をきたすものまで、加わった外力の程度により、病態や予後は大きく変わります。
受傷直後にはなんともなくても時間がたってから症状がでてくることもあります。
まずは頭部外傷の概略をお話します。
①頭皮 擦り傷や裂創 縫合が必要なことがあります。
②皮下血腫 いわゆるコブです。コブができたから頭の中に出血はない、というのは迷信です。
③骨折 かなり強い打撲を意味します。
④急性硬膜外血腫 骨折を伴い打撲部と同側の骨の直下に生じます。当初は、症状が無くても血腫が大きくなると意識障害や麻痺が出て、手術が必要になることがあります。
⑤急性硬膜下血腫 脳が揺れて脳の表面の血管から出血したり、脳そのものが傷ついて出血が広がります。脳の表面の出血が主です。手術が必要になることがあります。
⑥脳挫傷 脳そのものが傷つき脳の中に出血します。手術が必要になることがあります。
上記①から⑥は、合併することがあります。
頭部打撲後のチェックポイントは、以下の通りです。
✅意識消失があったか。
✅打撲後、頭痛や吐き気があるか。
✅顔色が悪くないか。
✅とくにお子さんの場合は、顔色と吐き気、嘔吐の有無が大切です。
とにかく御心配があれば脳神経外科を受診して下さい。
当院では、頭部打撲で受診された患者様に以下の注意書きをお渡ししています。